第一印象 その2
暫く話していくうちに、
彼は、お付き合いをする前提
私は、先ずはお会いしてから考えたい…
と二人の温度差があることに気づいた。でも何故か、一緒に居ることに違和感がなく、何とも心地良い。
ランチをして、予定通りのコースを散策。
「夕食の予約までに時間があるので、ドライブしましょう」
といわれ、彼が夜まで一緒にいるつもりなのだということを知った。その後、車内でも話が盛り上がり、気づけば山梨県まで来ていた。
途中、
「息子さんには話した?」
ときかれ、
「えっ?何が?」
「このこと…」
このことって何だろう?よくわからないので、
「息子には会ってないので」
と返事をしておいた。
車内では話題が次々と変わり、夜には彼の大好きなお店に連れて行ってもらい、昼も夜も食べ過ぎで、途中でギブしそうなところを必死にこらえ、完食した。
「帰りは何処かの駅で降ろして頂けたら…」
と申しでると、
「良かったら送ります」
とのこと。彼の自宅を過ぎ、そこから往復一時間半もかかるので、お断りしようか迷ったけれど、何だかもう少しだけ一緒にいられることが嬉しく、では、適当に周辺の住所を言ったら、カーナビにはじかれてしまい、観念して自宅住所を告げた。
「教えてもらっちゃっても良いのかな?」
「もう教えちゃったし」
と笑うと、
「そうだね」
と彼も笑った。
帰宅後、スマホで今日のドライブコースを辿ってみると、富士山を一周するドライブコースで、初対面の人と長時間を過ごしたのに、疲れるどころか、心が軽くなっているのを感じた。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。